
この記事はこんな人におすすめ
- IH式トレーニングの回数はなぜ6・6・9なのか知りたい
- なぜIH式トレーニングはドロップセットなのか知りたい
【IH式トレーニングとは】
日本トップビルダーでゴールドジムアドバンスドトレーナーの井上浩選手が考案したトレーニング法
IH式トレーニングの回数が6・6・9の理由

IH式トレーニングのやり方を簡単におさらいすると
- 超高重量で6回
- そこそこの重量で6回
- きれいなフォームでできる重量で9回
この1〜3を一気に駆け抜けるドロップセット
しかし、多くの人は疑問に思うでしょう。「なぜ回数は6・6・9なのか?」
先に結論を言うと
「3」という数字が持つ不思議な力を信じているから
これだけでは、よく分からないと思いますので、順に説明していきます
筋肉は人智を超えたところにある

生命はどうやって、この地球上に誕生したのか?
この質問への明確な答えはまだ見つかっていません
そして
筋肉はどうやって作られるのか?
さまざまな研究で少しずつ明らかになってきてはいますが、この質問への明確な答え(詳細なメカニズム)は、まだ解明されていません
IH式トレーニングの回数には、「筋肉は人が発明したものではない」という考えが影響しています。

井上選手は「筋肉は人智を超えたところにある」と考えています
「3」という数字も人智を超えたところにある
筋肉と同じように「3」という数字も実は人智を超えたところにあるということを知っていましたか?
「3」のオカルト

昔から気づいていた人はいたようである「3」のオカルト
皆さんの周りは「3」であふれていることに気づいていますか?
自然界でいうと、例えば
- 我々がいる場所は太陽系の第3惑星(水、金、地)
- 形状の中で最小は三角形
- 最も力につよい形状は三角形(東京タワーは三角形で構成されている構造物)
- 光はRGB(赤、緑、青)で三原色
- 音は3つで和音
また、3の魔法に取り憑かれた人は昔からいます
例えば
- 円は360°で3で割り切れる(10進法なのに、わざわざ3で割りきれる数字に)
- 時計も12時まであって3で割り切れる
- 煩悩の数は108で3で割り切れる
- ことわざも3であふれている
「石のうえにも3年」「仏の顔も3度まで」「3人よれば文殊の知恵)
まだまだ他にもありますが、このように数え上げればキリがないほど世の中は「3」で溢れています。
高重量のトレーニングは「6回目」までは動かせる

ある程度のトレーニング歴の方であれば経験したことがあるかもしれませんが
高重量のトレーニングは「6回目」まではなんとか動かすことができますが、なぜか7回目は身体に痛みが走って動かすことができなくなります
これは
筋肉にエネルギーを送る仕組みが
エネルギー解糖系→乳酸解糖系
に切り替わるまでに数秒かかる時間ため
そのタイムラグによるものと考えられています
また、さらに超高重量になると「ワン・ツー・スリー」で3回目までは動かせますが、4回目は動かすことが困難になります
筋肉も「3」という数字も人智を超えたところにある
上記のような理由から井上選手は、「3」という数字が持つ不思議な力を信じています
筋肉も「3」という数字も人智を超えたところにあるという考えから、IH式トレーニングの回数は3の倍数である「6・6・9」になっているのです

井上選手のトレーニングは超理論派のイメージですが、非科学的なことも柔軟に取り入れていることには驚かされます。しかし鼻で笑うことはできません。なぜなら、その結果あの身体が出来上がっているのですから
なぜIH式トレーニングはドロップセットなのか
先に結論を言うと
ロスを少なくするため
です
有限の中で結果を出したい

人が1回のトレーニングに使える
- 時間
- 体力(エネルギー)
- 集中力
これらは全て有限です
有限なのですから、無駄なことはしたくない、つまりロスをなくしたい訳です
そこで井上選手が考えたことが
時間や体力は有限ある→でも結果はしっかり出したい→無駄なことはしたくない→1セットの中で多くの刺激を与えたい→1セットの中で高重量による刺激と高回数でパンプさせた刺激を得られないか→ドロップセットが最適
この結果、IH式トレーニングは6・6・9のドロップセットとなったのです

トレーニング時間をあまり確保できない人に、IH式トレーニングはおすすめできます
井上選手のトレーニングへの取り組み方
井上選手のトレーニングへの取り組み方は、多くのトレーニーの参考になるでしょう
トレーニング本を信じてはいけない

井上選手は「トレーニング本に書いてあることを鵜呑みにするな」と警鐘しています
重要なことは
自分の頭で考えて、納得したうえでトレーニングをすること
だと言います
本に書いてあるからといって、「1〜2年もやったけど結果が出ませんでした」
これでは貴重な時間を無駄にしており、あまりにもったいない
トレーニングは実験と同じ
昔、理科の授業なので実験をした経験はだれしもあるでしょう
実験とは
- 理論的に考えて仮説を立てる
- 仮説に基づいて、実際にやってみる
- 結果を評価して、次の実験の仮説につなげる
このサイクルでやっていたと思います
ビジネスの世界では「PDCA」といわれます

井上選手は、これらをトレーニングに応用しています
つまり、このような流れです
- 解剖学、生理学に基づいて仮説(理論的に考えて、この方法でやれば確実に成果が出る)を立てる
- 仮説に基づいてトレーニングをする
- 結果、筋肥大する
ぜひ、参考にして自分のトレーニング内容も考えてみましょう

トレーニングに関する情報が溢れている現代では、間違った情報も多く存在します。
すべて鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えて結果を出せるトレーニングを続けていきましょう
以上、「【筋トレ】IH式トレーニングの回数・レップ編|なぜ6・6・9なのか 【井上浩選手の考え方】」という記事でした
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