【効果あるの?】ビタミン剤の実験・研究結果まとめ【サプリメントを買う前に】

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たくさんのメディアや企業の広告によって広まったサプリメント。

その中でも「ビタミン剤」を飲んでいる人は多いのではないでしょうか。

でも

「そのビタミン剤にどんな効果を期待して飲んでいますか?」

この質問に答えられる人は少ないと思います。

「なんとなく体によさそうだから」などの、あいまいなイメージの方が大多数でしょう。

そこで今回は、世界的な権威であるティム・スペクターの著書『ダイエットの科学』よりビタミン剤の実験結果をまとめて紹介していきます。

最新の情報を知ったうえで、これからの行動を決めることは決して悪いことではないはずです。

さかどん
さかどん

この記事はこんな人におすすめ

  • これからビタミン剤を飲むか迷ってる
  • ビタミン剤をなんとなく飲んでいる
  • 最新の情報を知りたい

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この記事を書いた人
SAKA

機械設計が得意

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ビタミン剤の実験・研究結果まとめ

世の中にたくさんのビタミン剤がありますが、今回は4つのビタミン剤

  • マルチビタミンサプリメント
  • ビタミンCサプリメント
  • 葉酸サプリメント
  • ビタミンDサプリメント

これらに関する実験・研究結果を紹介していきます。

その1:マルチビタミンサプリメント

複数のビタミンをまとめて錠剤にしたものがマルチビタミンサプリメントです。

最近、マルチビタミンサプリメントの有効性に関する報告がありました。

これは27件の既存研究と新たな2件の研究結果を総合的に判断して評価したもので、合計50万人にもおよぶ大規模で信頼性の高い評価結果です。

その結果は、マルチビタミン剤に有効性は一切ないという驚くべき結果でした。

むしろ、逆にベータカロチンやビタミンE、高用量のビタミンAを含むサプリメントは体に害があるとの報告がありました。

さかどん
さかどん

体のことを思って飲んでいるのに、むしろ逆効果なんて…

また、抗酸化ビタミン、葉酸、ビタミンB群にも、慢性的な病気や死亡率を下げる効果はなかったそうです。

その2:ビタミンCサプリメント

ビタミンCサプリメントは最も一般的に服用されているビタミン剤で飲み物や飴などにも添加されたりしています。

免疫効果が高まり、癌や風邪をひくリスクが下がるともいわれています。

しかし、最新の臨床研究では癌や風邪を予防する効果はないと結論づけられています。

さかどん
さかどん

「CCレモンを飲めば風邪をひかない」と信じていた子供の頃の自分に教えてあげたい。まぁ実際、ふつうに風邪ひいてたけど…

 

その3:葉酸サプリメント

葉酸を多く摂取することは、心臓疾患の予防になり、癌の発生率を抑える効果があると複数の観察的研究にて確認されてきました。

しかし、2012年に発表された遺伝的要素を考慮した研究の結果、葉酸には心臓疾患の予防効果があるという以前の研究結果は間違いであったことがわかりました。

また葉酸サプリメントの抗がん効果を調べるための臨床研究が十数件おこなわれましたが、それらの研究結果から総合的に判断すると抗がん効果は一切ないという結論で一致しています。

その4:ビタミンDサプリメント

ビタミンDサプリメントは心臓疾患や癌、骨折の予防になるといわれています。

しかし、ビタミンDサプリメントを摂取した合計9万5000人以上の被験者を対象とした、最近の50件以上の臨床実験を評価したところ、ビタミンDサプリメントが死亡率や骨折の発生を抑えるというエビデンスを見つけることはできませんでした。

さかどん
さかどん

こうなってくると、サプリメントってなんなんだと思ってしまいます

自然の栄養と人工の栄養

ビタミン剤は、野菜や果物に含まれる栄養素を人工的に作ったものなので、一見すると同じ効果が得られると思ってしまいますが、実はそうではないのです。

例えば、ブロッコリーに含まれる葉酸と人工的に作られた葉酸では同じ効果を得ることができません。

2012年に発表された研究で、自然のブロッコリーを食べるのと同量の成分を含むカプセル状のブロッコリーサプリメントを摂取するのでは、結果が異なりました。

自然食品を摂取した場合、人工的なサプリメントと比較すると、血液や尿に含まれるポリフェノール量が4倍になったのです。

なぜビタミン剤からの効果が得られにくいのか

これらの研究結果から、私たちの体は本物の食品からビタミンやカルシウムなどを徐々に取り出すことには対応できが、サプリメントを使ってそうした化学成分が急激に胃で増加しても対応できないことを証明しています。

それどころかサプリメントを使って、カルシウムを1度に大量に服用すると、骨の形成や吸収に関係がある甲状腺ホルモンなど多くのホルモンが骨吸収(骨粗鬆症)を刺激するように作用する場合があるのです。

おそらく、これと同じことが人工的なビタミン剤を摂取したときに起きているのだろうと、著者は推測しています。

本当にビタミン剤が必要ですか?

ビタミンの多くは食品に含まれていますが、私たちの腸内でもビタミンを作り出しています。

たとえば

  • ビタミンB5
  • ビタミンB6
  • 葉酸
  • ナイアシン
  • ビオチン

生野菜や果物を日常的に摂り、たまに肉を食べるというバランスのとれた食生活をしていれば、健康に必要なビタミンは十分に摂取することが可能です。

ビタミン剤の購入を検討する前に、いまの食生活を振り返ってみることのほうが健康への貢献は大きいといえるでしょう。

なぜこれらの実験結果が世に広まっていないのか

この疑問に一言で答えると

サプリメントはビックビジネスだから

という答えになります。

現在、ビタミン剤の市場規模はとても大きくサプリメントメーカは、このビックビジネスで多くの利益を得ています。

当然、こうした企業にとって好ましくない情報を消費者である我々に知られてしまうことは、大きな損失になります。

テレビなどのメディアは企業の広告費が収入の大半なので、広告企業の不利益になるような情報をわざわざ報道したりしません。

その代わりに、これらの企業はいい宣伝文句になるような研究結果の一部を抜粋して、消費者に伝えることにメディアを使っています。

なぜなら、それがビジナスだからです。

我々、消費者はそれらの実情を理解したうえで、商品を選定する必要があります。

まとめ

現在の研究では、ビタミンサプリメントは病気ではない人への有効性は証明されていないことが実情です。

これまでの研究結果が示していることは、ビタミンサプリメントの日常的な服用は量が多ければリスクがあるということ。

よって、ビタミン欠乏症の人や様々な事情でひどい食生活を仕方なく送っている人には役に立つ可能性はありますが、それ以外の人にはまず、自分の食生活の改善を優先して取り組むべきだと思います。

ぜひサプリメントではなく、本物の食品を食べるようにしてみてください。

さかどん
さかどん

サプリは、あくまでも補助食品本物の食品には敵いません

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以上、「【効果ある?】ビタミン剤の実験まとめ【サプリメントを買う前に】」という記事でした

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