【ダイエット】『ケトン体 食事法』【書評No.3】

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【痩せる!若返る!】

癌の専門医である福田一典氏が癌治療の方法として採用されてきた「ケトン体 食事法」のダイエット効果に注目し、その理論や効果、実践方法を解説する1冊。ケトジェニックダイエットに興味がある方は、安全に健康的にダイエットできる知識を得られると思います。

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サメ男

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書籍の紹介文


体脂肪を燃焼させる
「ケトン体食事法」でスッキリ健康的に痩せよう!

本書は糖質制限ダイエットの進化系である、「ケトン体食事法」について、そのメカニズムや効果、実践方法を体系的に解説している1冊。

「糖質制限ダイエット」はライザップが採用したことで有名になりましたね。

ざっくり説明すると、主に米や麺など糖質を含む食材を一切食べない。

その代わりタンパク質や脂質はどれだけ摂取しても良いという考え方です。

本書で推奨している「ケトン体食事法」は「糖質制限ダイエット」と痩せるメカニズムとしては同じです。

ただし、著者は「健康的に痩せる」という点に主眼を置いているため、通常の糖質制限ダイエットでは、健康上良くない質の悪い脂質を多量に摂取することを危険視しています。

本書を読めば安全に健康的に痩せるために積極的に取り入れた方が良い食材、参考にすべき料理を知ることができ、あなたがダイエットをする際の一助になるでしょう。

ケトン体食事法

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15個の要点まとめ

ケトン体とは、体内でブドウ糖が枯渇し、体脂肪を燃焼させてエネルギーを得るときに肝臓で生み出される物質です。つまり、ケトン体は「空腹時や糖質が不足しているときにできるもの」と考えていただければ良いわけです。

本書ですすめるケトン体食事法は、絶食することなく、脂肪の燃焼を促進させて、癌などの病気を予防改善し、老化スピードにブレーキをかける新しい食生活スタイルです。ポイントは、低糖質の食事と中鎖脂肪酸を摂ることです。

【ケトン体食事法のメリット】

  1. 痩せる!
    ケトン体をつくる時に体脂肪が燃える
  2. 若返る!
    ケトン体の抗酸化作用で老化をスローに!
  3. 筋肉量が増加
    体脂肪が燃焼し、筋肉が増加
  4. 癌を予防
    癌細胞の増殖をストップ
  5. 認知症改善
    ケトン体は脳のエネルギー源になる

ケトン体ができるメカニズムを少しだけ詳しくご説明します。絶食によって、ブドウ糖の供給が途絶えると、肝臓では「糖新生」という化学反応が起こります。糖新生とは、ブドウ糖が枯渇したときでも、正常な血糖値を維持するために、肝臓が糖質以外の物質からブドウ糖を生み出そうとする現象です。しかし、糖新生のブドウ糖だけでは脳を含め全身をまかない切れないので、脂肪酸を分解してケトン体を産生する代謝が進むのです。

「糖質は吸収が良いので、脳の働きを活性化させる」という論理は、脳のエネルギー源としての短期的な作用に目を向けているだけで、糖質の摂取がインスリン分泌を刺激して、肥満や糖尿病、メタボリック症候群、さらには各種の癌など、多くの疾患を増やす有害作用になっている現実を全く無視しています。

ダイエット、つまり体重を減らす原理は、とても単純です。「食事で摂取するカロリー」が、「消費されるカロリー」よりも少なければ、体重は確実に減少します。従って、ダイエットを成功させるには、食事の量を減らすか、運動量を増やすかあるいはその両方を実行するのが基本です。

ブドウ糖はインスリンの分泌を刺激して、分泌されたインスリンの脂肪の合成とその貯蔵を促進するので、体脂肪が増えて肥満になります。インスリンは肥満を引き起こすホルモンなのです。

同じ摂取カロリーであっても、糖質摂取が少ない食事ほど、より体脂肪量を減らす効果が高くなる理由は、インスリン分泌の違いにあります。糖質を摂取するとインスリンが分泌されますが、インスリンは脂肪の燃焼を抑制し、脂肪の合成を促進してしまいます。つまり、いくら摂取カロリーを減らしても、糖質を十分に摂ってしまうとインスリンの分泌が増加し、体脂肪を減らす効果は弱くなるのです。

実は、私がケトン体食事法と出会ったきっかけは、ダイエット方法を探していたからではなく、私の専門分野である癌に関する研究論文を読んでいた時に、食事の糖質を減らすと癌細胞の増殖が抑制されて、さらに血中のケトン体が増えると癌細胞が死滅するという記述を目にしたからです。

ケトン体食事法の安全性と効果をさらに高めるために、地中海料理を取り入れることをオススメしています。地中海料理とは、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインなどの南欧諸国や北アフリカの地中海諸国で日常食べられる料理のことで、野菜や果物、豆類や魚介類を食材にオリーブオイルを多く使うのが特徴的です。

ある研究では、DHAとEPAを増やしたケトン体食事法では、善玉ホルモンのように働く「アディポネクチン」というタンパク質の血中濃度が増えることもあきらかになっています。このアディポネクチンは、肝臓や筋肉細胞に作用して、インスリン抵抗性を改善し、動脈硬化や糖尿病を防ぐ効果があります。

【ケトン体食事法の2つの基本ルール】
①「低糖質+高脂肪」の食事を摂る!
②中鎖脂肪酸やオメガ3系などのよい油を摂る!

肝臓で処理できる量を超えて、大量のタンパク質を摂取しすぎると、血中の尿素やアンモニアの濃度が増えて、致命的になる場合もあります。「ウサギ飢餓」や「タンパク質中毒」という言葉がありますが、ウサギの肉のように脂肪の少ない肉ばかりで、摂取カロリーの半分以上を摂ろうとするような食事を続けていると、数週間で死亡すると言われています。

このバージン・オリーブオイルは、一価不飽和脂肪酸を豊富に含むとともに、ポリフェノール類など天然抗酸化物質やビタミン・ミネラルも多く含みます。特にエクストラ・バージン・オリーブオイルは、オイレン酸を約80%も含んでおり、天然の抗酸化物質が豊富で、栄養価が高い最高級オイルです。

大豆そのものはもちろん、豆腐や納豆などの大豆製品を豊富に摂っている人は、癌の発生が少ないことが疫学的にも証明されています。大豆に多く含まれる「イソフラボン」という成分は女性ホルモンの作用を影響して、乳癌や前立腺癌を防ぐ効果が報告されています。

実践|3つの行動ポイント

インスリンを意識した食事内容を心がける!

摂取カロリーの半分以上をタンパク質にはしない!

③料理で油を使う際は、オリーブオイルを積極的に使う!

ひと言まとめ

さかどん
さかどん

ケトン体ダイエットと糖質制限ダイエットの最大の違いは、摂取する脂肪の種類を気をつけるかどうか!

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以上、「【ダイエット】『ケトン体 食事法』【書評No.3】」という記事でした。

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