【毎日100gダイエット】
これまで10万人以上のダイエットを指導してきた減量外科医師の工藤孝文氏が、これまで培ってきた経験や知識をもとに考案した工藤式ダイエットを解説する1冊。ダイエットに失敗したことがある人は、この本に書いてあることを実践してみれば、あなたにあったダイエット方法を見つけられると思います。
書籍の紹介文
「ダイエットに挑戦してみたけど、失敗した」「ダイエットで痩せたのにリバウンドした」
本書は、内臓脂肪を減らして痩せる方法や内臓脂肪を減らして一生痩せ体型をキープできる生活習慣を解説してくれる一冊。
まず内臓脂肪が体に及ぼす悪影響を説明してくれます。これを読むと「デブのままだとヤバイ!」「デブでいいことなんてひとつもないじゃん」と再認識でき、ダイエットのモチベーションが上がります。
10万人の患者さんを見てきた減量外科医が、実際に患者さんに進めている減量方法を説明してくれています。ダイエットの大原則から具体的な方法までカバーされています。
また、世の中に広まっているダイエットの常識の中には、間違った認識もあることを指摘しています。多少のダイエット知識がある私でも「あ、そうなんだ!」という新しい発見がいくつもありました。
そして、最後にダイエットして痩せた後にリバウンドしないための考え方やテクニックを紹介しています。
なかなか痩せないと悩んでいる方や痩せたのにリバウンドしてしまった方は、本書を読んで自分の行動を振り返ってみることが新たなダイエットの一歩になると思います。
15個の要約ポイント
空腹感には「生理的なもの」と「心理的なもの」の2種類があります。「生理的な空腹感」とは身体がエネルギー不足を補うために食事を求めている状態。一方の「心理的な空腹感」とは不安やイライラと言ったストレスを紛らわす手段として食べること。
それというのも、私たちがストレスを感じている時は、交感神経が優位になっています。ストレスを軽減するためには、副交感神経が優位になるようにスイッチしなければなりません。副交感神経が優位になる最も簡単な方法が「食事」なのです。
【内臓脂肪が増えた先に待っていること】
- 血管を収縮させ、高血圧のリスクを高める
- 血中のLDL値が高くなり、脂質異常症になる
- 上記の結果、血管が硬くなる動脈硬化が起き、脳梗塞や心疾患で死ぬリスクがUP!
人間は飽きる生き物です。1つのダイエット方法が1ヶ月以上続く人は稀です。ですから、いくつか自分にあったダイエット方法を持っておき、ローテーションしながらやっていくことをオススメします。
ダイエットの方法は、実はとてもシンプル。①食事療法②運動療法③行動療法の3つが柱になります。食事療法とは食事の内容や量を変えること。運動療法とは患者さんに運動してもらうこと。行動療法とは主にストレス対策になります。
私の外来では、③を徹底的にやってもらいます。食事療法や運動療法は、あえて指導していません。それなのに9割の患者さんが痩せていきます。それだけストレスマネジメントがダイエットにおいて重要だという、何よりの証拠です。
「食事行動質問表」は、日本肥満学会が太っている人に共通する行動や思考を調査して、肥満の原因となるタイプを7つに分けたものです。この質問表のいいところは、あなたが取り組むべきところだけを直していけば、自然と痩せます。
少し行儀が悪くて抵抗感があるかもしれませんが、外食にせよ、コンビニなどで買った弁当にせよ、家で食べる食事にせよ、まずは「お皿にのっているものを1割残す」ことからチャレンジしてみてください。
私のダイエット外来で患者さんにやってもらうことは、毎日体重を測ってもらって記録することと、下記の6つの生活作法を実行することだけです。
- 空腹感が出たら食べる
- (空腹かどうか)迷う時は食べない
- お箸を手放した回数を記録する
- 空腹感が消えたら食べるのをやめる
- (空腹感が消えたか)迷ったら食べるのをやめる
- 残り物はすぐに片付ける
工藤式ダイエット待つテクニック
- 一口食べたら箸を置く
- 食べ物を口に入れたらよく噛む(できれば30回)
- 20分以上、30分以下で食べる
- 重ね食い(お腹が空いていないのに食べる)をしない
- グーッとお腹がなったら間を置いて食べる
つまり、1960年でも1990年でもない、「1975年の和食」こそ、ストレスの軽減、運動機能の向上、肥満の改善、悪玉コレステロールの低下、血糖値の低下、認知症の予防が医学的に認められた”スーパー食”なのです。
「1975年の和食」は男性向けだけではありません。シミ、しわ、肌の老化を防ぐ、女性にとっても嬉しいアンチエイジング効果もあります。
1975年の食卓10カ条
- 少しずついろいろなものを食べる
- 洋食も”ちょっと”取り入れる
- 豆類を多く摂る
- 1日に1〜2個卵を食べる
- ご飯を食べる
- 1日2杯の味噌汁
- 魚は毎日、肉は1日おき
- 調理は「煮る」がベスト
- 食後は果物を
- 海藻類は多めに摂る
マーストリヒト大学での研究では、高タンパク質食はダイエット中の飢餓反応を弱めることがわかったとしています。つまり高タンパク質食なら、ダイエット中の大敵である空腹感をあまり感じずに痩せることができるのです。
「オメガ3の油」の健康効果
- 肌のバリア機能を改善する
- 脳を活性化し、認知症を改善
- 高齢者のうつ症状を緩和
アルコールを分解するには、体内の糖分が必要です。つまり、お酒を大量に飲めば急激に血糖値が下がり、それによってお腹が空いてしまいます。その結果、ついシメのラーメンや蕎麦、あるいはアイスクリームを食べてしまうので、痩せて健康でいたいなら、やっぱりお酒は飲まない方がいいです。
「おからパウダー」とはおからを乾燥させたもので、良質なタンパク質と野菜をしのぐ食物繊維を含んでいるのが特徴。さらにお腹の中で膨らむため腹持ちもいいです。
このおからパウダーをヨーグルトに混ぜて食べると、腸内で善玉菌と痩せ菌(短鎖脂肪酸)が増え、2ヶ月ほどで体重が減ってスッキリします。
体重は「神の領域」であり、人間ごときが完璧にコントロールするのはムリなのです。けれど、行動はコントロールできます。ですから、食事は自分で気を付ける。それでも体重が停滞したり、リバウンドしたら「人間だもの(へっ)」と呟いて、自分を責めないようにしてください。罪悪感がダイエットの最大の敵です。
実践|3つの行動ポイント
①本書の食事行動質問表をやって、自分のウィークポイントを把握する!
②空腹かどうか迷う時は食べない!
③おからパウダーを試してみる!
ひと言まとめ
自分にあったダイエット法を見つけることが重要!
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