この記事を読めば『排便力が身につく本』の重要な箇所を知ることができ、便秘改善に役立つ情報を学ぶことができます。
こんな人におすすめ
・下剤を使用している
・便秘に困っている
書籍の紹介
【重症の便秘も治る!専門医が教える生活プログラム】
本書は、便秘の専門医である松生恒夫氏が下剤を使用している方や軽い便秘の方に向けて、生活改善プログラムを解説する1冊
対象者は「下剤依存症予備軍ともいえる軽い便秘の人」や、「便秘はそれほどひどくはなけれど、腸の機能が弱くなっている人」です
本書を読めば、便秘に繋がってしまう生活習慣や排便力の重要性を認識することができるようになります
また、自宅でできる1週間の便秘治療「腸内リセットプログラム」が紹介されていますので、自分で実践することもできるでしょう
便秘でお悩みの方は試してみる価値があるかもしれません。
15個の要点まとめ
「1週間から10日に1回しか排便がない」
「下剤を使わなければ1週間でも2週間でも便が出ないままになってしまう」
このような人は、自力で排便する力、つまり「排便力」が明らかに低い
多くの医療機関では便秘を訴えて受診しても、下剤を処方されるだけで、食事療法など便秘の根本治療を丁寧に行ってくれるところはあまりないのです
この下剤を処方するだけか、下剤と併行して食事療法などの根本的な見直しを行うかが、便秘を完治させるための重要な分かれ道
【停滞腸の主な原因】
- 2回食(欠食)
- ダイエット
- 食物繊維の不足
- 運動不足
- ストレス
特に欠食型のダイエットは食物繊維の量が減少するため、ますます腸の動きが悪くなる悪循環の原因になる
便からは体内の老廃物の7割以上が排泄されるとされ、解毒という視点からも大腸の仕事は重要です
【便意が起こる仕組み】
- 胃の中に食べ物が入り、胃壁が伸びると反射的に結腸が動き始める
- 便が直腸に送られると、直腸の壁が刺激され、便意が起こる
- 直腸からの信号が精髄を経て脳に伝わり、排泄に指令が出る
- 大脳に信号が伝わると、そのときの状況によって、「我慢する」か「いきむ」かが選択される
- 「いきむ」の指示によって排泄の指令が出ると、腹筋が収縮し、腹圧がかかって、直腸が収縮し、排便する
【腸の神経細胞は第2の脳】
アメリカのコロンビア大学は「脳や脊髄からの指令を受けずに臓器を動かすことができる神経細胞が腸に存在する」ことを証明した
【便秘が女性に多い理由は生理的要因】
女性の体をしはいする女性ホルモンのうち、プロゲステロンは排卵から月経までの時期に多く分泌されます
このプロゲステロンの分泌が盛んになると、ぜん動運動が抑制され、便が固くなってしますのです
【常習性便秘の分類】
- 直腸性便秘
- 弛緩性便秘
- けいれん性便秘
【直腸性便秘】
直腸までは便が下りてきているのに、便意が起こらないために便秘になる
【弛緩性便秘】
大腸全体の運動機能が低下して起こるタイプの便秘。
お腹が張っているのに排便できないのが特徴
【けいれん性便秘】
ストレスから結腸の緊張が異常に高まって起こる。
便秘と下痢を繰り返すのが特徴
【便秘が悪化する9つの理由】
- 排便を我慢する
- 加齢
- 偏った食生活
- 不規則な生活
- 過大なストレス
- 運動不足
- 開腹手術後
- 月経前症候群
- 特定の病気の影響や薬の副作用
【食養腸に欠かせない7つの食材】
- 腸の反射を起こす「水」
- 便のかさをふやし柔らかくする「食物繊維」
- 腸内の細菌バランスを改善する「乳酸菌」
- 小腸を刺激する「オリーブオイル」
- 腸内でビフィズス菌のエサになる「オリゴ糖」
- 腸管の働きをよくする「マグネシウム」
- ぜんどう運動を活発にする「ビタミンC」
【ストレス腸(腸の動きが低下している場合)に良い食品】
- 水溶性食物繊維
- オレイン酸
- オリゴ糖
- 植物性乳酸菌
【リラックス腸(腸の動きがスムーズな場合)に良い食品】
- 玄米
- ペパーミント
- 水溶性食物繊維
- オレイン酸
- マグネシウム
- 植物性乳酸菌
実践|3つのポイント
①水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが良い納豆を食べる
②朝起きたら、まず1杯の水
③調理油はオリーブオイルを意識的に使う
ひと言まとめ
腸の神経細胞は第2の脳
以上、「【専門医が教える】『排便力が身につく本』【書評No.16】」という記事でした
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