NSCA-CPTの資格取得勉強用として暗記すべきものまとめました。
NSCA-CPT資格勉強問題集|暗記すべきものまとめ②
「これは、暗記するしかない」というものだけをまとめました。
①筋原線維構造用語
- サルコメア
筋の基本的な収縮単位。Z線から隣接するZ線までが1つのサルコメア - Z線
アクチンフィラメントが固定されている線(アクチン端部) - A帯
ミオシンフィラメントの全長(長さは変わらない) - H帯
A帯の中でアクチンが存在せず、ミオシンのみの範囲(短縮時に短くなる) - M線
H帯中央のMブリッジがある範囲 - I帯
2つのミオシンフィラメントの間の部分(短縮時に短くなる)
②筋繊維タイプ
- タイプⅠ
遅筋繊維。力は弱いが高い持久力をもつ。長距離タイプ - タイプⅡA
速筋線維。力はある程度強くて持久力も少し持つ。中距離タイプ - タイプⅡx
速筋線維。力は強く、スピードも速いが持久力はない。短距離タイプ
③ゴルジ腱器官
ゴルジ腱器官は、腱の中にあるセンサー。
バーベルカールなどで自分が発揮できる力よりも重いものを持つと、腱が切れないように腱の中にのセンサーであるゴルジ腱器官が、筋に力を弱めろと命令を送る。
これをゴルジ腱反射と呼ぶ。
筋トレを続けるとゴルジ腱反射の働きが弱まる(筋紡錘とは逆の働き)
④筋紡錘
筋紡錘とは、筋の伸び縮みを監視するセンサー。
急激に筋が伸ばされると筋紡錘が反応し、筋を急激に収縮させる(筋が傷つくのを防ぐため)
これを伸長反射と呼ぶ。
筋紡錘の役割は伸張反射を促すことなので、速い筋長変化に反応して、筋張力が増加する。
⑤エネルギー供給系
①ホスファゲン機構
筋中のクレアチンリン酸を分解してATP(アデノシン3リン酸)を作る
②解糖系分解
糖質であるグリコーゲン(筋や肝臓にある)やグルコース(血液中にある)を分解してATPを作る
速い解糖・・・運動強度が高いとエネルギーが大量に必要となるため、糖質をどんどん分解しビルピン酸をつくる。ビルピン酸はさらに有酸素系で分解されるが、大量のため全部を分解できない。それで一時的にビルピン酸を乳酸に変換するので、乳酸が産生される。
遅い解糖・・・強度が低いので、分解してできたビルピン酸が有酸素系でそのままエネルギーとして使われる。そのため乳酸がでない
③酸化機構
酸素や脂質、速い解糖でできた乳酸を分解してATPをつくる
⑥30歳男性の標準的な体力テスト結果
<条件:30歳男性>
安静時心拍数=66拍/分
収縮期血圧=120mmHg
拡張期血圧=80mmHg
体脂肪率=17〜19%
ウエスト-ヒップ比=0.84以下
最大有酸素性パワー=42.4ml/kg/分
Astrand-Ryhming自転車テスト=31〜38
YMCA(3分間)ステップテスト後の回復心拍数=101〜106拍/分
1RMベンチプレスの相対的筋力=0.93
1RMレッグプレスの相対的筋力=1.71
YMCAベンチプレス=22
パーシャルカールアップ=11〜15回
シット&リーチ=27cm
⑦無酸素性トレーニングの適応
⑧有酸素性トレーニングの適応
⑨オーバートレーニングの指標
- 最大酸素摂取量の低下
- 筋グリコーゲンの減少
- 最大下運動時の心拍数増加(軽い運動でもすぐ疲れる)
- 体脂肪率の減少
- 交感神経系のストレス反応の増大
- クレアチンキナーゼ増加
- 総テストステロン濃度、成長ホルモン低下
- カテコールアミン減少
⑩BMIの分類
- 標準:18.5〜24.9
- 過体重:25.0〜29.9
- 肥満度1:30〜34.9
- 肥満度2:35〜39.9
- 肥満度3:40以上
⑪機器の配置
バーとバーの間 | 91cm |
壁とラックの間 | 91cm |
マシーンとマシーンの間 | 61cm |
バーと鏡の間 | 15cm |
床と鏡の間 | 51cm |
ウェイトリフティング場の高さ | 3.7m以上 |
有酸素エリア | 4.6m2 |
ベンチプレスエリア | 8.3m2 |
スクワットエリア | 12m2 |
オリンピックリフティングエリア | 13m2 |
⑫初回面談からの流れ
<初回面談で行うこと>
- クライアントとトレーナーの適合性の確認
- 目標の確認
- インフォームドコンセントの記入
- 契約
<契約後にやること>
- 健康評価スクリーニング
- 体力測定、評価
⑬冠状動脈の危険因子まとめ
危険因子 | 判定基準 | |
陽性 | 年齢 | 男性45歳以上 女性55歳以上 |
陽性 | 家族歴 | 男性家族の父親・息子・兄弟が55歳以前に、 女性家族の母親・娘・姉妹が65歳以前に心筋梗塞や冠状動脈の手術、突然死がある |
陽性 | 喫煙歴 | 喫煙者(受動喫煙者)か禁煙後6ヶ月以内 |
陽性 | 高血圧 | 収縮期血圧≧140mmHg 拡張期血圧≧90mmHg |
陽性 | 高コレステロール | LDL130mg以上 HDL40mg以下 |
陽性 | 空腹時血糖異常 | 空腹時血糖値100mg以上 |
陽性 | 肥満 | BMI30以上 男性ウエスト102cm以上 女性ウエスト88cm以上 |
陽性 | 身体活動の少ない人 | 週3回、1日30分以上の中強度の運動を3ヶ月以上行っていない |
陰性 | HDLコレステロール | 60mg以上 |
⑭成人の血圧の分類
収縮期血圧(mmHg) | 区分 | 拡張期血圧(mmHg) |
<120 | 正常 | <80 |
120〜139 | 正常高値 | 80〜89 |
140〜159 | ステージ1高血圧 | 90〜99 |
160≦ | ステージ2高血圧 | 100≦ |
⑮神経性食欲不振症の危険信号
- 体重の急激な減少(正常体重を15%以上下回る)
- 否認:やせている場合でさえ太っていると感じる、体重・食事・外観に対する脅迫観念
- 独特な食べ方または、食事を含む社会的場面からの逃避
- 運動に対する脅迫観念、過活動
- 冷気に対する過敏
- 体重減少を隠すためのぶかぶかの衣類の重ね着
- 疲労感(後期段階)
- 欠勤、不登校、運動能力の低下
- 顔や体の産毛の密生
- 皮膚、手のひら、足底の黄染(高濃度カロテンによる)
- 脱毛、髪や皮膚の乾燥、脆弱爪
- 筋量と筋張力の低下
- 無月経
- 安静時の遅脈、立ちくらみ
- 便秘
⑯神経性過食症の危険信号
- 自己誘発性嘔吐(週2回以上、少なくとも3ヶ月)
- 緩下剤、利尿剤、浣腸の使用
- 過度の運動
- 体型に対する過剰な関心
- 4.5kg以上の体重変動
- 吐く息に残る嘔吐臭
- 指関節のかさぶたや傷跡
- むくみや顔や頬の腫れ
- 顔や目の血管の損傷
- 咽頭炎や歯の症状
- 腹部の症状
- 一晩で0.9kg以上の急激な体重変動
- 仕事、学業、スポーツの不規則な行動
- 生理不順や無月経
- 口腔内裂傷
- 下痢
- 便秘
- 倦怠感
- 電解質異常
- 不整脈
- 胃の破裂
⑰メタボリックシンドロームの判定基準
次の症状を3つ以上もっているとメタボリックシンドローム
- 男性ウエスト102cm以上(日本では85cm以上)、女性ウエスト88cm以上(日本では90cm以上)
- 高トリグリセリド血症:150mg/dl以上
- 低HDLコレステロール血症:男性40mg/dl未満、女性50mg/dl未満
- 高血圧:130/85mmHg以上
- 空腹時高血糖:110mg/dl以上
⑱正と負の強化及び罰
強化は行動を繰り返す可能性を高め、罰は行動を繰り返す可能性を低める
<正の強化>
例:トレーニング終了後に、お祝いの言葉をかける
<負の強化>
例:ワークアウト終了後に、周辺機器の汗を拭く行為を免除する
<正の罰>
例:未熟なエクササイズテクニックを非難する
<負の罰>
例:トレーニング目標を達成できなかったことを理由に特権を取り上げる
⑲強度別プライオメトリックエクササイズ
低強度 | 中強度 | 高強度 |
アンクルホップ | ダブルレッグ・タックジャンプ | デブスジャンプ |
スキップ | ダブルレッグホップ | シングルレッグジャンプ |
スタンディングロングジャンプ | スプリットスクワットジャンプ | ラテラルバウンド |
ダブルレッグ・バーティカルジャンプ | 交互バウンド | ファストレッグ |
チェストパス | フロントバリアホップ | |
ジャンプツーボックス | ジャンプフロムボックス | |
スクワットジャンプ | デプスプッシュアップ | |
アンクリング | 45°シットアップ | |
バットキック | ハイニードリル |
⑳糖尿病に対する禁忌
- 1型糖尿病で、血糖値が250mg/dl以上とケトン尿
- 1型糖尿病で、血糖値が300mg/dl以上
- 2型糖尿病のクライアントは、体調がよく水分補給が十分であればOK
㉑オープンキネティックチェーンとクローズキネティックチェーン
- オープンキネティックチェーン
トレーニングしている四肢の遠位の遊離したエクササイズ
例:レッグカール、レッグレイズ - クローズキネティックチェーン
トレーニングしている四肢の遠位を固定したエクササイズ
例:レッグプレス、スクワット
㉒高齢者のレジスタンストレーニング
高齢者で初めてレジスタンストレーニングをする場合
10〜15レップでRM60〜75%程度にする
㉓PRE(主観的運動強度)
評価 | 説明 |
1 | 全く努力なし(横たわっている) |
2 | ほとんど努力なし |
3 | 非常に楽である |
4 | 楽である(1日中でも行える) |
5 | 中程度 |
6 | ややきつい(きついと感じ始める) |
7 | きつい |
8 | かなりきつい |
9 | 非常にきつい |
10 | 最大努力(これ以上は無理) |
以上「【独学】NSCA-CPT資格勉強問題集|暗記すべきものまとめ②」という記事でした。
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