この記事はこんな人におすすめ
- IH式ネガティブオーバーロードワークが知りたい
- 井上選手がなぜワンハンドトレーニングをおすすめするのか
IH式ネガティブオーバーロードワークはこれだ!
IH式ネガティブオーバーロードワークは一般的なネガティブトレーニングと異なります
一般的なネガティブトレーニング
アームカールの場合
両手で持ち上げる
↓
両手でゆっくりおろす
これが、よくあるネガティブトレーニングです
しかし井上選手は、これは本当のネガティブトレーニングではないといいます
IH式ネガティブオーバーロードワークのやり方
井上選手が考える本当のネガティブトレーニングは
全力で耐えるだけ
のトレーニングだと言います
アームカールに置き換えて考えると、
両手で持ち上げたものを、片手だけでキープしつづけるように耐える
少しわかりづらいと思いますので、具体的なやり方を説明します
例えば、ラットプルダウンを使ったやり方は
- 両腕では下げられるが片腕では止められない重さを設定
- 両腕で下げる
- 右腕だけ残して、左腕は離す
- 右腕だけで必死に耐えるが、耐えきれず戻される
これの繰り返し
以降からは、なぜ全力で耐えるトレーニングが本当のネガティブトレーニングなのか説明します
ただ全力で耐える状況を作り出せ
なぜ全力で耐えることが本当のネガティブトレーニングなのか?
300kgの岩で考える
300kgの岩を使った実験で考えてみます
Aさんには
「300kgの岩を持ち上げてください」と言い、支えに乗っている300kgの岩を持ち上げてもらいます
頑張って持ち上げようとしましたが、力及ばず持ち上げられませんでした(ポジティブワーク)
Bさんには
「300kgの岩を上から乗せるので耐えてください」と言い、クレーンを使って300kgの岩を背中に乗せました
頑張って耐えようとしましたが、力及ばす岩に潰されてしまいました(ネガティブワーク)
このとき、AさんとBさんはどちらが最大の力を発揮したでしょうか?
答えは命がけで頑張らないと潰れてしまうBさんです!
Aさんは命はかかっていないので、「もう無理」と思えばそこまでなのです
つまり、簡単に諦めることができる
これはポジティブワークの欠点だとも言えます
例えば、ポジティブワークのデットリフトであれば、引けなかったらそれまでなので、簡単に諦めることができます
しかし、ネガティブワークのスクワットであれば、押し潰される恐怖感があるので、全力を出しやすいのです
- ポジティブワークは簡単に諦められる
- ネガティブワークは恐怖感から全力を出しやすい
八つ裂きの刑で考える
「八つ裂きの刑」とは、西洋で昔おこなわれていた罪人を処刑するための方法です
罪人の両手足を紐で馬に結んで、身体を引き裂くという処刑法
処刑される罪人は、両手足に力を入れて、身体を引き裂かれないように全力で耐えます
しかし、馬の力に及ばず、身体を引き裂かれて死んでしまいます
このとき、処刑された罪人は手を抜いて耐えていたでしょうか?
いや、最大の力を発揮していたはずです
ただ耐えるだけの状況が最大の力を引き出す
先程の2つ例からわかるように、人間はただ全力で耐えるという状況になると、最大の力を発揮できます
この状況を再現したものがIH式ネガティブオーバーロードワーク
両手では引けるけど、片手では耐えるだけで精一杯。そして、力およばず戻させれる
この時に、発揮する力が「300kgの岩に押しつぶされた人」や「八つ裂きの刑にされた人」に近いと考えているのです
「どうやれば自分の最大の力をトレーニングで発揮できるのか」を考えることがIH式の真髄
ワンハンドトレーニングをおすすめする理由
井上選手は、筋肥大させるために1番重要なことは、高重量だと考えています
そしてワンハンドトレーニングをおすすめする理由も
より高重量を扱うことができるから
というシンプルな答えです
1回のトレーニングに使える馬力を100馬力とすると、ツーハンドにすると50馬力ずつに分散してしますが、ワンハンドであれば100馬力すべて使うことができます
ツーハンドのダンベルカールを10kgでやっている人は、ワンハンドにするともう少し重い12kgでやることができます
これは多くの種目に当てはまることです
これまでツーハンドトレーニングしかしてこなかった方は、ワンハンドトレーニングも取り入れてみるとトレーニングのバリエーションも増えて効果も高まるかもしれません
私自身ワンハンドでもバランスが取りやすい種目
- ダンベルカール
- サイドレイズ
- ダンベルキックバック
などはワンハンドでより高重量にチャレンジするようにしています
以上、「【筋トレ】IH式ネガティブオーバーロードワーク編|最大の力を発揮するためには 【ワンハンドトレーニングがおすすめ】」という記事でした
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