電動機に付属する設備として、インバータってよく聞きますよね。
でも、どんな目的でつけるのか、よくわからない人もいると思います。
この記事では、インバータの機能や設置する目的について、わかりやすく解説します。
インバータとは?
インバータとは、電動機の回転数を制御するための装置です。
そもそも電動機の回転数は、周波数と極数で決まります。
例えば、
東日本(50Hz)で極数4の電動機をコンセントに繋いで回転させると、その回転数は
F(回転数)=50Hz(周波数)✖️60➗4(極数)➗2 =1500rpm
となります。
つまり、東日本でコンセントに電動機を繋いで交流電流を流すと、絶対に1500rpmになってしまうんです。
でも、もっと早く回転してほしいとか、もっと遅く回転してほしい時とかもありますよね。
そんなときは、インバータの出番です。見た目はただの箱。
このインバータは交流電流の周波数を変えることができます。
つまり、東日本だと周波数が絶対に50Hzになってしまう交流電流を、10Hzに変える!なんてことができます。
さっきの例でいくと
インバータで周波数を10Hzに変換すると
F(回転数)=10Hz(周波数)✖️60➗4(極数)➗2 =300rpm
インバータを設置することで、負荷に応じた回転数に制御することができるので、省エネ効果が期待できるのが大きなメリットになります。
つまり
負荷が小さくても、早く回転することしかできない電動機
↓
インバータを設置
↓
負荷が小さいときは、ゆっくり回転することを覚えた電動機になる
↓
その回転数の差の分だけ、使用電力量が減って、省エネ効果がある
プラント設備だと、大きな送風機やポンプなどの使用電力量が多い機器にインバータをつけます。
設備の使用電力って稼働中はずっと発生してしまうコストなので、意外と大きいです。
少しでも省エネできれば、ランニングコストを抑えることができ、お客さんに喜んでもらえます。
(その分、インバータのイニシャルコストはかかりますが、そこは費用対効果を考えて決めましょう)
以上「【初心者向け】インバータとはどんなもの?機能や設置する目的をわかりやすく解説」という記事でした。
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