この記事では、Tableauでの折れ線グラフの作り方を解説しています。
Tableauは直感的に使えるよう、同じ完成形を複数の方法で作れるようになっています。
なお、この記事で紹介しているグラフのもとになるデータはこちらで紹介しているものになります。
折れ線グラフの作り方
折れ線グラフは棒グラフの次に利用機会が多いです。
折れ線グラフは、値の増減を表すのに長けているため、時系列の変化を表現する場面で主に使います。
ここでは、オーダーを受けた日のフィールドを使って、売上の推移を表します。

①[データ]ペインから[売上]を[行]にドロップします。
②[データ]ペインから[オーダー日]を[列]にドロップします。
日付型のフィールドは年別に集計されます。
③日付型のフィールドを使用すると、自動で折れ線グラフになります。
④折れ線グラフではないグラフを折れ線グラフにするには、[マーク]カードのドロップダウンリストからマークタイプを[線]にします。
次に、オーダー日の月レベルで売上推移を表してみましょう。
3通りの月レベルで表現します。
パターン1:日付の階層を使って年・月の推移を表す
日付型のフィールドは、自動的に階層構造をもちます。
そのため、日付型のフィールドをクリックするだけで、年>四半期>月>日とドリルダウンすることができます。

①[列]の「年(オーダー日)」の左側にある[+]マークをクリックします。
「年(オーダー日)」の右側に「四半期(オーダー日)」が追加されます。
②追加された「四半期(オーダー日)」の左側にある[+]マークをクリックします。
「四半期(オーダー日)」の右側に「月(オーダー日)」が追加されます。

③ここでは年と月で表したいので、「四半期(オーダー日)」はドラッグしてビューの外に出して削除してください。
もしくは、「四半期(オーダー日)」を右クリック>[削除]を選択します。
④[列]にあるのは「年(オーダー日)」と「月(オーダー日)」だけになりました。
ここで、[列]に入っている「オーダー日」の状態を確認してみましょう。
「月(オーダー日)」を右クリックしてコンテキストメニューを開くと、上側の[月]と[不連続]が選択されており、不連続日付レベルであることがわかります。
また、青色のピルは不連続を表します。
ピルとは、シェルフにドロップしたフィールドのことです。

コンテキストメニュー右側の例で示されている通り、不連続日付レベルは日付の一部分で切り分けています。
たとえば、2019年1月5日の不連続日付レベルは、年は2019、月は1、日は5となります。
この例では、[列]に不連続日付の「年(オーダー日)」と「月(オーダー日)」が入っているため、年レベル(2015、2016、2017、2018)で分けてから、さらに月レベル(1月、2月、3月…)で分けた売上を合計し、その結果を線で結んでいます。
各年の間が線で分かれているのは、年で分けてから月で分けているためです。
パターン2:月別傾向を表す
すべての年を合算した月レベルの売上推移を表すことも可能です。
どの月の売上が多いか少ないか、季節による傾向を知りたいときに使用します。
パターン1の設定で、[列]の「年(オーダー日)」をドラッグしてビューの外に出し、削除しましょう。
[列]には、不連続日付レベルの「月(オーダー日)」だけが残り、すべての年で合計した、各月の売上を表した折れ線グラフが表示されます。

パターン3:連続的な年月の推移を表す
最初の月から最後の月まで連続的に1本の線で表現する方法です。
パターン2の設定で[列]の「月(オーダー日)」を右クリック>下側の[月]を選択すると、連続日付フィールドになります。
これですべての期間で1ヶ月ごとに連続した折れ線グラフを表示できます。
連続日付フィールドの考え方は、指定した日付レベルで日付を切り捨てる、というものです。
たとえば、2019年10月5日は、年レベルなら2019年、月レベルなら2019年10月になります。
[列]には、連続日付レベルの「月(オーダー日)」が入っているので、2015年1月、2015年2月と1ヶ月ごとにまとめて売上を合計した結果を、線で結んでします。

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