この記事を読めば『自作の小屋で暮らそう』の重要な箇所を知ることができ、最低限度のお金で暮らす方法を知ることができます。

こんな人におすすめ
- 仕事をやめても、生活できるか不安
- 人はどこまで、お金をかけずに暮らせるのか
書籍の紹介
【Bライフの愉しみ】
本書では、ほぼ働かずに誰にも文句を言われず好きなだけ寝ていられる、そんな時間を気にせず好きなことができるようになるBライフの実態を紹介する1冊。
10万円で小屋で作ってベーシックに暮らす(Bライフ)までの試行錯誤。
雑木林に土地を買い、手工具で小屋を建て、水や電気、トイレ等の生活設備を整える。
本書を読めば、最悪お金がなくなったとしても、こんな風に生活していくことはできるんだということが分かり、精神的に楽になります。
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15個の要点まとめ
【Bライフの初期費用は30〜100万円】
土地代 | 10万〜数十万円 |
登記費用 | 3万円 |
建築材料費 | 10万円 |
工具 | 2万円 |
家具 | 3万円 |
合計 | 約30万〜100万円 |
土地は雑木林で、広さは100坪程度が目安
【家屋:10万円】
- 10平米の小屋を手工具で建てる
- 2✕4工法(ツーバイフォー、枠組工法)によって、家自体は極めて簡単に、しかも完全に1人で、手工具のみで完成させることができる。鋸が挽けて金槌が打てれば誰にでもできる。
- 小屋ができるまではテント生活
- 著者が最初に作ったのは、リビング3畳、キッチン1畳、トイレ1畳の5畳ロフト付きの小屋(内装はOSB合板)
- まずは、必要最低限の設備のみそろえる
【増築:5万円】
セルフビルドができるのは後付けで増設できるところ
<増築したもの>
- トイレ
- 玄関
- 物置
- 屋根交換
- ロフトの換気口
、
【水:ほぼ0円】
- すぐそばの小川がライフライン
- 公園の水道水や湧き水も利用できる
- 雨が降って川が濁っていたときのために、市販の水(2Lで78円)を常備
- 生活用水として必要なのは一週間で20Lタンク1缶
- 汲んできた水は高いところにおけば、タンクのコックが水道の蛇口と同じように使える
【排水処理:0円】
処理すべき排水は3種類
- 通常排水(主に、米のとぎ汁や調理器具・食器を洗った時の排水)
- 畑に撒けない排水(塩分濃度の濃い、ラーメンや味噌汁の残り汁など)
- 尿
通常排水はジョウロに貯めて畑に撒く。そのために、洗剤や石鹸は使わない。
畑に撒けない排水は、うまく蒸発させる設備を作る
尿は希釈して撒くか、1度枯れ葉などに含ませて水分を飛ばしてから、コンポストに投入して堆肥化して上で畑に戻す。
【電気:初期費用のみ10万円】
- 300Wほどの太陽光発電システムを自作し、その電力の範囲内で楽しむ
- 30Wのノートパソコンと20Wの照明と10Wの扇風機を1日10時間くらい使うことが出来る
- ソーラーパネルの費用は10万円弱
【トイレ:1000円】
便は自作のトイレで処理する
材料は
- 衣装ケース
- 落ち葉
- 土
- 米糠
これらを合わせれば自作のトイレができる
【冷蔵設備】
- 原則的には冷蔵庫は不要
- 地域によるが、冬は物置が天然の冷蔵庫になるから問題ない
- 夏も米や味噌、漬物や乾き物などを中心に並べればOK
- 野菜は、種類によっては新聞紙で巻くとか、土に埋めておくなどすれば冷蔵庫なしでも長期保存可能
- 小規模の冷蔵庫を使うと、半日程度であれば太陽光発電電力で使用可能
【気温と空調:月1500円】
- 夏より冬のほうが住みやすい
- 暖房器具はホームセンターに売っていた1番小さい灯油ストーブで十分
- 朝30分、夜数時間つけて、灯油の消費量はだいたい月に1缶(18L)、値段にして1500円以内
- 小さい小屋なら灯油代はかかっても、即効性があってこまめにつけたり消したりできる灯油ストーブが便利
- 夏は小さい扇風機でなんとか過ごせる
【食事:月1万円】
月1万円の食費があれば、生命史上稀にみる高水準の食事が摂れるし、安物のカセットコンロ1つあれば死なないどころか大抵の物は作れる。
- 米
- 味噌
- 砂糖
- 醤油
- 塩
これらはスーパーで安価で大量に買える。
朝食→おにぎり、漬物…50円
昼食→スパゲティやラーメン…100円
夕食→ご飯、1品(味噌汁など)、漬物…150円
特に節約しなくても1日300円、月1万円あれば安泰
【畑:1000円】
Bライフでは徹底的に身軽な暮らしを目指すため、畑は適当にやる
畑はあくまで嗜好品、楽しみのための贅沢品が肥大化して、義務としてのしかかってきて、楽しいミニマムライフが壊されるようなことになっては、元も子もない。
【インターネット:1000円】
- 機種によるがノートパソコンやスマホ自体の消費電力はたかが知れていて、100Wのソーラーパネルが1枚あれば無限に動く
- 格安SIMで速度や容量に欲張らなければ通信コストは1000円程度に抑えられる
- 高速回線を無制限に使ったとしても、3000〜4000円といったところ
- ファーストフード店や図書館などの無料の無線LANサービスを使わせてもらえれば問題ない
【睡眠:0円】
寝たいときに寝て、起きたいときに起きる
単眠がいいとかたっぷり寝たほうがいいとか、朝型がどうとか夜型がどうとか、それら全てを吹き飛ばすだけの破壊力を自由な睡眠は持っている
【風呂や洗濯物など】
- 風呂に毎日は入らない
- 夏は暑い日は、濡れたタオルで体を拭くだけ
- 特に汗をかいた日には、周囲には点在する温泉に浸かりに行く
- 週に1回であれば、月1000円程度で済む
- 衣類は水でガシャガシャやって汚れの8割を落とし、あとは天日干しでOK
- 季節の変わり目で衣類をしまったり、シーツを替えたりするときは街のコインランドリーを使う
【郵便受け】
- 衣装ケースの内側に名前と住所と郵便マークを書いた紙を入れておけばOK
- 郵便物が濡れることがなく、受け取れる
- 住民票がなくても、郵便の受け取りは問題ない
実践|3つのポイント
①初期費用100万と月2万の生活費を用意できれば、生きていける
②ミニマムなライフスタイルを心がけることが、生活防衛につながる
③インフラのありがたみを再認識する
ひと言まとめ

初期費用100万と月2万の生活費があれば生活できる
以上、「【ライフスタイル】『自作の小屋で暮らそう』【書評No.29】」という記事でした
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